孔子の祭典は「釋尊礼」と称します。「釋」と「尊」は陳列献呈の意味で音楽、踊踏を設け、生贄や酒を供えて、孔子への崇敬の意を表します。
孔子は生前教育を重んじ、その影響は現在に至っても深く影響しています。そのため釋奠の対象は主に孔子だけに、隋朝の時代には、孔子は「先師」と呼ばれるようになり、釋奠は孔子の祭典の専になりました。
漢朝の時代から、曲阜（孔子の出身地）だけでなく、中央政府、地方政府にも孔子の祭典が制定され、その方式も定まりました。その後時代も移り変わり、孔子は漢平帝元始元年（西暦元年）に宣尼公に封じられ、唐の玄宗開元二十七年（739年）には文宣王と追号されました。儀式もますます盛大かつ厳かになっていきました。
その後、孔子の祭典が催される際に、孔子の弟子や他の儒学者も加えられ、孔子と共に祀られました。孔子の祭典を正獻禮と称し、その他の弟子達に分獻禮と称しました。